英語の試験のスコア対照表(CEFR)
英語の試験は、試験ごとにスコアの出し方が違います。違う試験のスコアを比較するときは、CEFR(Common European Framework of Reference for Languages。外国語の力を A1〜C2 の6段階で示す、ヨーロッパの共通の基準)の段階を使います。文部科学省と各試験の主催団体が公表している対照表を、出典ごとに分けて整理します。
まず、結論
結局、ほかの試験の何点にあたる?
同じ CEFR の段階に入るスコアどうしが、だいたい同じ力の目安です。 たとえば、文部科学省の対照表では、B2 の段階は、英検のスコアで2300〜2599(準1級の合格スコアは2304)、IELTS〔アイエルツ〕(International English Language Testing System)で5.5〜6.5、TOEFL iBT(Test of English as a Foreign Language Internet-based Test)の当時の0〜120点のスコアで72〜94です。
換算したスコアは、そのまま使える?
そのままは使えません。換算は目安で、試験の中身は違います。 試験ごとに、はかる技能(聞く・読む・話す・書く)と、問題の場面(仕事・大学・日常)が違うからです。 そのため、提出先が試験とスコアを指定しているなら、その試験を受けましょう。
TOEIC L&R だけのスコアは、どの段階?
文部科学省の対照表の TOEIC の数値は、TOEIC L&R(TOEIC Listening & Reading Test)と TOEIC S&W(TOEIC Speaking & Writing Tests)を合わせたスコアです。 そのため、TOEIC L&R だけなら、IIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)が公表している技能ごとの対応を使いましょう。 たとえば、B2 はリスニング400点以上・リーディング385点以上です。
出典ごとの対照表
文部科学省「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」(平成30年3月)
| CEFR | ケンブリッジ英検 | 英検(1級〜3級) | GTEC(Advanced・Basic・Core・CBT) | IELTS | TEAP | TEAP CBT | TOEFL iBT(当時の0〜120点) | TOEIC L&R と TOEIC S&W |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| C2 | 200〜230 | — | — | 8.5〜9.0 | — | — | — | — |
| C1 | 180〜199 | 2600〜3299 | 1350〜1400 | 7.0〜8.0 | 375〜400 | 800 | 95〜120 | 1845〜1990 |
| B2 | 160〜179 | 2300〜2599 | 1190〜1349 | 5.5〜6.5 | 309〜374 | 600〜795 | 72〜94 | 1560〜1840 |
| B1 | 140〜159 | 1950〜2299 | 960〜1189 | 4.0〜5.0 | 225〜308 | 420〜595 | 42〜71 | 1150〜1555 |
| A2 | 120〜139 | 1700〜1949 | 690〜959 | — | 135〜224 | 235〜415 | — | 625〜1145 |
| A1 | 100〜119 | 1400〜1699 | 270〜689 | — | — | — | — | 320〜620 |
- 数値は各試験のスコアです。「—」は、その段階の力を持っていると認定できない欄です。
- 英検の数値は英検CSEスコアです。各級の合格スコアは、1級2630・準1級2304・2級1980・準2級1728・3級1456です。
- TOEIC の数値は、TOEIC L&R のスコアに TOEIC S&W のスコアを2.5倍して足したものです。TOEIC L&R だけのスコアではありません。
- TOEFL iBT の数値は、2026年1月20日までの0〜120点のスコアです。
IIBC が公表している TOEIC と CEFR の対応(技能ごと)
| CEFR | リスニング(5〜495点) | リーディング(5〜495点) | スピーキング(0〜200点) | ライティング(0〜200点) |
|---|---|---|---|---|
| C2 | — | — | — | — |
| C1 | 490点以上 | 455点以上 | 180点以上 | 180点以上 |
| B2 | 400点以上 | 385点以上 | 160点以上 | 150点以上 |
| B1 | 275点以上 | 275点以上 | 120点以上 | 120点以上 |
| A2 | 110点以上 | 115点以上 | 90点以上 | 70点以上 |
| A1 | 60点以上 | 60点以上 | 50点以上 | 30点以上 |
各段階に入る最低のスコアです。C2 にあたるスコアはありません(TOEIC で測れるのは C1 くらいまで)。
ETS が公表している TOEFL iBT と CEFR の対応(2026年1月21日から)
| CEFR | TOEFL iBT のスコア(1〜6) |
|---|---|
| C2 | 6 |
| C1 | 5〜5.5 |
| B2 | 4〜4.5 |
| B1 | 3〜3.5 |
| A2 | 2〜2.5 |
| A1 | 1〜1.5 |
総合のスコアと、技能ごとのスコアで同じ対応です。
CEFR の6つの段階
CEFR は、外国語の力を、A1・A2(基礎の段階)、B1・B2(自立して使える段階)、C1・C2(熟達した段階)の6つで示します。ヨーロッパで作られた基準ですが、日本でも、英語の試験のスコアを比較するのに使われています。
文部科学省の対照表の読み方
文部科学省の対照表は、平成30年3月に、大学入試での活用の参考として、各試験のスコアを CEFR の段階に当てはめたものです。表の空欄は、その試験ではその段階の力を認定できないことを示します。 また、英検・ケンブリッジ英検・GTEC〔ジーテック〕(Global Test of English Communication)は、級やタイプごとに測れる段階の範囲が決まっています。その範囲に届かないスコアでは、段階を判定しません。 なお、TOEFL iBT のスコアは、2026年1月21日から1〜6に変わりました。新しいスコアと CEFR の対応は、ETS(Educational Testing Service。TOEFL を作る団体)が公表しています。
換算するときの注意
対照表は、違う試験のスコアを1対1で置き換えるものではありません。同じ段階に入っても、試験ごとにはかる技能と問題の場面が違います。 また、表ごとに作った団体と時期が違うので、違う表の値を組み合わせて換算すると、ずれが大きくなります。そのため、比較は同じ表の中だけで行いましょう。 受ける試験は、目的と提出先で決まります。目的ごとの試験は、英語の資格・試験の種類と選び方で確認できます。
TOEIC L&R のスコアから考える
TOEIC L&R のスコアで、英語で何ができるのか、会社が何点を求めているのかは、TOEIC L&R のスコアの目安にまとめています。
出典:文部科学省「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」 出典:IIBC「TOEIC Tests スコアの CEFR レベルマッピング方法について」 出典:ETS「TOEFL iBT Score Scale Update」
