TOEIC L&R のスコアの目安
TOEIC L&R(TOEIC Listening & Reading Test)のスコアで英語で何ができるのか、会社が何点を求めているのかを、IIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会。TOEIC を日本で運営する団体)が公表している資料で整理します。今のスコアから、どの本・学び方に進むかも案内します。
まず、結論
結局、何点でどのくらい?
IIBC の相関表では、470点から、限られた範囲なら業務のやりとりができる段階です。 また、730点から、どんな状況でも適切にやりとりできる素地がある段階、860点から、専門外の話題でも十分に理解して表現できる段階です。
会社は何点を求めている?
企業が新入社員に期待するスコアの平均は550点、海外部門の社員に期待するスコアの平均は705点です(上場企業における英語研修、英語活用の実態調査 2022)。 一方、2023年度に団体で受けたテスト(IP テスト。Institutional Program)の実際の平均は、新入社員527点、海外部門689点です。
TOEIC L&R で、話す力もわかる?
わかりません。TOEIC L&R は聞く力と読む力だけをはかります。 話す力・書く力は、TOEIC S&W(TOEIC Speaking & Writing Tests)ではかります。
IIBC が公表している目安
スコアとコミュニケーションの力の目安(IIBC の Proficiency Scale)
| レベル | スコア | できることの目安 | 当サイトのレベル |
|---|---|---|---|
| A | 860点以上 | 専門外の話題でも、十分に理解してふさわしく表現できる。語彙・文法・構文を正確に使いこなせる | 730点より上 |
| B | 730〜855点 | どんな状況でも適切にやりとりできる素地がある。通常の会話は完全に理解でき、業務にも大きな支障はない | 730点より上 |
| C | 470〜725点 | 日常生活では困らず、限られた範囲なら業務のやりとりもできる。複雑な場面では、うまく対応できないことがある | 500〜730点くらい |
| D | 220〜465点 | ゆっくり話してもらうか、繰り返してもらえば、簡単な会話を理解できる。身近な話題なら応答もできる | はじめて〜500点くらい |
| E | 215点まで | ゆっくり話してもらっても、部分的にしか理解できない | はじめて〜500点くらい |
ETS(Educational Testing Service。TOEIC を作る団体)の調査をもとに IIBC が作った表です。当サイトのレベルは、本の選び方で使っている区切りで、IIBC の区切りとは境目が違います。
企業が社員に期待するスコアと、実際の平均スコア
| 期待するスコア | 幅 | 平均 |
|---|---|---|
| 新入社員 | 460〜640点 | 550点 |
| 中途社員 | 480〜685点 | 580点 |
| 技術部門 | 470〜650点 | 560点 |
| 営業部門 | 475〜680点 | 580点 |
| 海外部門 | 605〜805点 | 705点 |
| 実際の平均スコア | 平均 |
|---|---|
| 海外部門 | 689点 |
| 内定者 | 617点 |
| 営業部門 | 548点 |
| 新入社員 | 527点 |
| 技術部門 | 499点 |
期待するスコアは「上場企業における英語研修、英語活用の実態調査 2022」で、平均を中心に、ばらつき(標準偏差)1つ分の幅を示したものです。実際の平均スコアは、2023年度に会社などの団体で受けたテスト(IP テスト)のビジネスパーソンの平均です。
はじめて〜500点くらい
IIBC の相関表では、220〜465点は、ゆっくり話してもらうか、繰り返してもらえば、簡単な会話を理解できる段階です。身近な話題なら、応答もできます。 この段階では、単語と文法の基礎から始めましょう。テスト全体をつかむ入門書で問題の形式を知り、単語集と文法を基礎から学ぶ本で基礎を固めます。
500〜730点くらい
IIBC の相関表では、470〜725点は、日常生活では困らず、限られた範囲なら業務のやりとりもできる段階です。企業が新入社員に期待するスコアの平均(550点)と、中途社員に期待するスコアの平均(580点)も、この範囲に入ります。 また、IIBC のレベル別評価では、リスニング275〜370点は、繰り返しや言い換えがあれば話の主旨をつかめる段階です。一方、遠回しな応答、難しい単語、複雑な構文では、主旨や詳細をつかみにくくなります。 この段階では、Part 5・6 の問題集で文法問題の量を増やしましょう。そのうえで、リスニングの本と長文(Part 7)の本から、苦手なパートの本を選びます。
730点より上
IIBC の相関表では、730〜855点は、通常の会話を完全に理解でき、業務にも大きな支障がない段階です。860点以上は、専門外の話題でも十分に理解して、ふさわしく表現できる段階です。 この段階では、上級の単語集で難しい単語を足し、公式問題集と模試の本で、本番と同じ時間で解く練習を増やしましょう。
本・講座のどれで学ぶか
今のスコアごとの本の使う順は、今のスコアから、どの本をどの順に使う?にまとめています。 また、コーチング・オンライン英会話・アプリなど、本のほかの学び方は、英語の学び方の種類と違いで比較できます。
CEFR との対応
IIBC は、技能ごとに、CEFR(Common European Framework of Reference for Languages。外国語の力を A1〜C2 の6段階で示す、ヨーロッパの共通の基準)の段階に入る最低のスコアも公表しています。たとえば、B1 はリスニング・リーディングとも275点以上、B2 はリスニング400点以上・リーディング385点以上です。ほかの試験との対照は、英語の試験のスコア対照表(CEFR)で確認できます。
出典:IIBC「Proficiency Scale(TOEIC L&Rスコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表)」 出典:IIBC「レベル別評価の一覧表」 出典:IIBC「TOEIC Tests スコアの CEFR レベルマッピング方法について」
